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第44回全国大学メンタルヘルス学会総会へのご参加を予定されている皆様へ

丸田伯子(総会長・一橋大学保健センター)


 総会開催準備にあたっている事務局を代表してご挨拶申し上げます。
 第44回総会は、千代田区の一橋講堂において対面での開催を想定して準備を進めて参りました。しかしながら9月初旬時点で新型コロナウイルスの感染拡大がいまだ懸念されています。12月の感染状況を今から予測することは難しいのですが、なるべく多くの方々に参加していただく機会となるよう、現在オンライン参加を含む開催形式を視野に入れて検討しています。9月末の新型コロナウイルスの感染状況を考慮して判断し、みなさまにお知らせいたします。
 今回の開催にあたり、全体テーマを『先がよめない時代の持続可能な支援の探究』としました。かつて医学教育の中でも「人類は21世紀に感染症を克服する」とする言説が伝えられましたが、世界のその後はこれが事実でなかったことを示しています。今世紀になっても新たなウイルスが次々と到来し、私たちは日々ウイルス感染の動向から目が離せないでいます。また、昨今の社会情勢が示す通り、多様化する自然災害や諸外国の対立構造の長期化などにより、日本は諸外国と同様に様々な影響を受ける事態となっています。高等教育機関の国際化が進んでいることも背景にあり、社会事情が不安定になれば構成員のメンタルヘルスが大なり小なり影響を受けることは想像に難くありません。このような状況にあって、高等教育機関における支援のあり方、支援者の立ち位置を点検し、持続可能な支援を志向して思索を深める機会にできましたら幸いです。
 総会のスケジュールですが、例年と同様、研究発表と一般演題発表、さらに今回は講演4題を予定しています。講演については、昨今のコロナ禍にあっても高等教育の現場で注目されているテーマを検討し、4名のエキスパートにご登壇いただくことになりました。以下、講演者の予定演目と講師をご案内します。総会初日には「発達も含めた大学生のメンタルヘルス支援をどう考えるか」について神尾陽子先生(医療法人社団 神尾陽子記念会 発達障害クリニック院長)、そして「大学生の医学教育について」を石井映美先生(早稲田大学保健センター教授)にご講演いただきます。2日目は「大学生における薬物乱用・依存」について松本俊彦先生(国立精神神経医療研究センター、薬物依存研究部 部長)、さらに「大学勤務者のメンタルヘルスと法〜実務的な対応法を考える〜」を三柴丈典先生(近畿大学法学部法律学科教授)にお話していただきます。
 皆様のご参加を心よりお待ちしています。

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